お茶離れや需給のアンバランスなど、各地の茶産地の状況は厳しい状況にあります。 規模も小さく、ブランド力も弱い「沼津愛鷹茶」はひときわ厳しく、最近では遊休茶園も増加してきています。 しかし当地のお茶は、全国茶品評会においてしばしば最高賞を受賞したり、皇室献上茶園に指定されたりと、 その品質においては、全国の名だたる産地と比較しても決して見劣りするものではありません。
こうした中、沼津市商工会では、様々な関係機関と連携、協力を得て、 地元茶産業を活性化し、同時に地元茶の認知度(産地ブランド力)を高めるため、 地元お茶資源を活用した、新商品の開発や新市場の開拓に取組んでいます。
以上の3点であり、 その優位性・良質性を基軸に新たな商品の開発、新たな市場の開拓に取組むことしました。 お茶資源活用部会は、平成22年度から取組みを開始し、お茶の活用実態や新しい活用方法の検討、 新しい市場の検討など、様々な切り口から試行錯誤をしながら、開発研究や販路研究を行ってきています。 特に、昨年3月の福島原発事故による放射能漏れ問題は、栽培素材であることから、 本取組みにも大きな障害となり、足踏みを余儀なくされました。 しかし、本年5月の新茶からは放射能問題は完全に払しょくされたことから、本格的な取組みを再開しました。
現在、下記の3テーマを掲げて、精力的に取組んでいます。 こうした新たな挑戦は、ひらめき、果敢でかつ地道な努力、そして、長い時も必要となります。 産みの苦しみを経て、ほんものの商品、市場を開拓し、そして当茶産地のブランド力が強力なものになるよう 高い目標を掲げて取組んでいきます。